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我がストラト人生に一片の悔いも無し。

ギターを弾き始めてから40年。

 

未だ道半ば。

 

教える立場としては 練習不要の上達術 を確立したのだが、動画や書物にはせずに

 

口述伝承にこだわっている為に世には広まらずにいる。

 

それでも適当な嘘を広告付き動画で広めるよりは正しい道だと考える。

 

そんな我が長年弾き続けて来たギターの形はストラトタイプ。

 

双璧をなすレスポールタイプにはほとんど手を出さずにここまで来た。

 

今まで手にしてきたギターは優に100本を超えるが、そのほとんどがストラトタイプだ。

 

そして得た結論は 自分で作れる だ。

 

目指すはフェンダーカスタムショップ製に並び超えるもの。

 

これは不可能ではない。

 

超える事は可能なのだ。

 

はっきり言って造作もない。

 

その思いで何十本と製作してきたが届いていない。

 

何故なのかは分からないが自分が弾いて来たカスタムショップや70年代の物に届かないのだ。

 

 

高価なパーツや伝説の手巻きピックアップなどではないのは既に確認している。

 

多分単なる組み合わせの妙である。

 

実をいうと過去にその音に届いたものが出来たことがある。

 

それらは売れてしまったので本物に届いたであろう音を忘れてしまっているのだ。

 

要するに未だに夢を追って、もがいているという事だ。

 

 

今回、自身のストラト人生としてブログを書こうと思い立ったのはそう、

 

出来た。からなのだ。

 

出来たのだよ。

 

本物のストラトの音がするストラトが。

 

現在フェンダーから販売されているギターの音では無く、昔の物の音。

 

いわゆるビンテージサウンド。

 

出来ちゃったの。

 

偶然に。

 

 

元々はアウトレットのボディとネックが手に入ることになり、製作費を抑えるために一切のこだわりを配した

最低限のパーツで組むことが前提であった。

 

一度は組んだのだが、ネックに問題があったので信頼のアトランシアに交換した程度。

 

塗装はネックも含めてただのオイルフィニッシュ。

 

ボディのみウレタンを混ぜてはいるが、ネックには混ぜなかった。

 

まあまあは音が出ればOKという感じでの製作ではあった。

 

しかし出てきた音は・・・

 

70年代の音。

 

以前持っていた70年代のストラトの音を覚えていたのだが、その音に似ている。

 

あ、出来た。

 

 

今までさんざん試行錯誤と資金を費やして作ってきたことは無駄ではなかったのだろう。

 

ここにたどり着いた道のりとしては。

 

 

 

我はハイエンドギターという高額なギターが嫌いだ。

 

高いだけで音が良い訳ではない。見た目が良い事と信頼性が高いだけなのだ。

 

PRSで失敗してからはハイエンドには疑問を持つ。

 

高価なギターに良い音を求めるな。操作性と満足感は確実に得るだろう。

 

これが私からのアドバイスだ。

 

 

ストラトばかり弾いて来た我がそのストラトを超えるべく製作したギター。

 

偶然とはいえ低コストで出来たのならそれに越したことはない上に、高価なパーツが音の良さに寄与していないことが明白になった。

 

 

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

 

我がストラト人生には一片の悔いも無し。

 

 

てつげん