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ギターのオイルフィニッシュについて(最終結論)

ジェイズギタージムで製作しているギターは基本全てオイルフィニッシュです。

 

ギターを自作される方は塗装方法で悩んでいる方も多いと思いますが、オイルフィニッシュは簡単ですので

 

是非考慮してください。

 

ではオイルフィニッシュについて考察していきましょう。

 

今回のブログで最終結論といたします。

オイルフィニッシュとは?

乾性油を塗りこむことで、木材表面下に被膜を作り汚れや水分の浸透を防ぐ効果があるものです。

 

木材表面にはほとんど被膜を作りませんので、木そのものの手触りや風合いを楽しむ事が出来ます。

 

欠点としては、硬い皮膜が無いので傷がつきやすい事。

 

派手な色には出来ない事。

 

地味である。

 

そんなところでしょうか。

塗装方法

研磨済みのボディ・ネックであればそのまま塗り込めます。

 

未研磨の場合は空研ぎ紙やすり180~240~400番で磨き跡が残らないように磨きます。

 

自分はランダムサンダーやオービタルサンダーなどの機械に頼っています。

 

そしてオイルを塗るのですが、ここでオイルサンディングをします。

 

染色する場合は、染色材をシャイネックスに浸して磨くように染色します。

 

染色した後にオイルサンディングをすると、かなり色が薄くなりますのでご注意を。

 

染色しながらサンディングすればよいと思います。

 

オイルサンディングは600~1000番くらいのシャイネックスで行います。

 

兎に角ツルツルスベスベにしたい!

 

そんな方は3000番くらいまでオイルサンディングしてください。

 

通常の紙やすりや、スチールたわしは絶対に使用しないでください!

 

黒ずみます!

 

仕上げる際はスポンジ研磨材かシャイネックスを使用してください。

 

オイルサンディングは1~2回で終わらせて、以降3回目くらいでオイル塗布は終わります。

 

ボディ表面にオイルを残さないように布でゴシゴシ拭き取ります。

ネックですが、こちらもボディ同様です。

 

メイプル指板はあまりべちゃべちゃに塗らずに少量で行ってください。

 

フレット溝に多く浸透するとフレット浮きが起こると言われております。

 

特にネック裏は3000番までオイルサンデイングしましょう。

 

ツルツルになって最高の手触りになります。

 

私は以前、ネックだけはウレタン入りオイルでないとダメ!っと言っておりましたが、

 

現在使用中のギターのネックはオイルのみで問題が無いので、どうしても汚したくない方はウレタンオイルを使用してください。

 

乾燥したら、蜜蝋オイルを手の平で塗りつけて布でごしごし磨きましょう。

 

これでしばらくはお手入れ不要です。

 

オイル塗料の選び方ですが、大体自然塗料を謳っておりますので何でも良いと思います。

 

てんぷら油はダメよ!

 

乾性油で!

オイルフィニッシュの音はどうなのか?

これは最近の感想ですが、何の問題も無いです。

 

オイルフィニッシュならではの音とか、ラッカーやウレタンとの違いとか、そんなことは全く気にもなりませんでした。

 

単純に塗装の違いよりも、良いギターは良い。悪いギターは悪い。

 

それだけの事です。

 

もしオイルフィニッシュのギターの音が悪いのであれば、それはネックが悪いのです。

 

ネックを交換すれば素晴らしくなる可能性があります。

 

これは何度も経験済みです。

 

ギターの良し悪しは塗装よりもネックです。

 

セットネックの場合は・・・あきらめましょう・・・

最終結論

  • オイルフィニッシュは最高!
  • 手軽で2日あれば完成する!
  • コストパフォーマンスも最高!
  • オイルの種類にこだわることがマニアック!
  • ギターとの一体感が増す!気がする。
  • 音の違いなんて分からない。悪い訳が無い!

と、良い事ずくめです。

 

自作派の方はぜひオイルフィニッシュを取り入れてみてください。

 

 

ギター製作のご用命はぜひ当店にて。

 

オーダー基本価格は10万円~となっております。

 

それでは良きギターライフを!

 

 

てつげん