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自分の音に責任を持つ。

Aコードを人差し指1本で押さえ、ジャーン!とまるでフルアップしたマーシャルJCM800のパワー管のサチュレーションのごとく、それを模倣したアンプシュミレーターから放たれる音に恍惚としているあなた。

 

 

1弦の音も人差し指が鳴らしてしまってますよ。

 

 

1弦2フレットは6thです。あなたはA6のコードを弾いてしまいました・・・

 

 

俺はロックだ!俺そのものがロックだ!だから気にしないのだ!

 

 

・・・はぁ。

 

 

 

大体6thのコードはジャズかポップス、もしくはエンディングに使われるコードですから、

ディストーションサウンドには間抜けに聞こえますよ。それが意図したサウンドならOKですが。

 

 

Aとコードを指定されたらAコードをしっかりと弾きましょう。

 

 

例えどんなときでも自分の出す音には責任を持ちましょう。それが酔っ払ってソファーに寄りかかって弾くときでも、です。

 

いつでもどこでも誰かに聞かれていると思えば、緊張して弾くでしょう?

 

そんな時はミスピッキングで他の弦のノイズが出ることを抑え、ミストーンを嫌い、

一つ一つの音を確かめるようにしっかり弾いているはずです。

 

 

おいおい、いつかのブログでは遊びで弾け!と言っていたではないか!

 

 

はい。言いました。

 

 

では追加しましょう。

 

 

遊びでしっかり弾きましょう。

 

 

何故そんな面倒くさいことを私は言うのか?

 

 

遊びとはいえ一音一音しっかり弾くこと。その積み重ねがギタリストとして成長の糧となるのからです。

遊びにさえ手を抜かない。遊びだからこそしっかり遊ぶ。

 

 

それこそが上達法の1つと言えます。

 

 

動画サイトなどでプロとアマチュアのプレイを比べてみてください。プロは上手いだけではありません。

1音1音しっかり責任を持って弾いています。画面の向こうのオーディエンスに届け!とばかりに。

 

 

エレキギターの場合は音作りにも工夫が必要です。

 

 

本物のアンプでは音作りが何より重要になります。

 

 

スピーカーが動くことによって発生する空気の動き、音圧があるからです。

 

 

この空気の動きを自分の耳で感じるわけですが、その日の体調によって同じセッティングでもぜんぜん違って聞こえるときがあります。そんな時はエフェクターのセッティングを変え、プレイの仕方すら変えなければなりません。

 

 

常に誰かが聞いているからと責任を持って音を出していれば自然とそんなところにも気が付くはずです。

 

それこそがギター上達の重要なファクターとなります。

 

 

遊びでAコードをかき鳴らす。

 

 

そんな時にはステージに立っている自分を想像しながら弾いて見ましょう。

 

 

そのAコードは東京ドームに響き渡り、観客を感動させるAコードになっていることでしょう。

 

 

 

音に責任を持つ。とはそういう事なのです。