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良い音の真実。

皆さんがギターやエフェクターを購入するときは、メディアやSNSなどで情報を得てから店頭なり通販なりで購入されていると思います。

 

購入を決めた動機は良い音だと感じたからでしょう。

 

店頭でしっかり弾きこんで納得したものなら問題は無いのですが、通販の場合は落とし穴が待っています。

 

 

 

皆さんが動画などで聞いた良い音の正体は、そのデモンストレーターが己の技術で出していることが大半です。

 

左手での押し弦の加減や倍音のコントロール、右手での弦をバズらせないピッキングなどを駆使して、

 

その楽器の不都合などはいとも簡単に隠してしまいます。

 

極端に言えば、そこそこの楽器でもプロに掛かれば良い音にしてしまうのです。

 

そのこと自体は悪いことではなく、プロであれば自然と反射的にそうしています。

 

やはり楽器は店頭で実物に触れてから納得した上で購入することをお勧めいたします。

 

 

ではその良い音とは何なのでしょう?

 

これはズバリ、ビブラートの章でも書きましたが倍音です。

 

 

倍音とは実音に対する倍の周波数の音の事で、ラですと110hz,220hz,330hz,440hz・・・と

 

2倍3倍・・・と音が高くなっていきます。

 

 

偶数倍音はオクターブで同じ音、奇数倍音は5度であったり3度であったりします。詳しくは楽典を見てください。

 

 

皆さんはA=440hzだけを覚えておくと良いでしょう。(現在は441,442hzと高くなっていく傾向にあります)

 

 

一つの音には倍音が含まれています。

 

人間の声にもです。

 

聞き手の心を震わせる声を持つ人の声紋分析をすると、この倍音が多く含まれていることがあります。

 

もちろん弦楽器にも当てはまります。

 

この倍音の有無が良い音かどうかを決めているのですが、あまりにも倍音が出すぎていると暴れた音がする。

 

などと表現されることもあり、手なずけるには苦労があります。

 

 

 

上手い人がギターを弾くと、この倍音を自ら生み出してしまうのです。

 

 

このギターは音が単調だな。伸びが無いなぁ。と感じたらすぐさまビブラートや押え方、弾き方を変えます。

 

 

基本的には指先でフレット間の真ん中より少し自分よりをしっかり押弦し、

 

ピック先を水平垂直に当てて小さく強く弾く。これだけです。

 

 

 

どれだけ頑張っても音が伸びない場所の事をデッドポイントと言い、ギターによってその場所は変わります。

 

デッドポイントが見つかったらそこではロングトーンを避けるか、チョーキングで何とかしています。

 

 

基本に忠実にしっかり弾く事によって、倍音の出た良い音でギターを鳴らせるようになります。

 

 

これからは愛を込めて1音ずつしっかりと弾いてあげましょう。

 

 

これぞギター愛です。

 

グッドラック!