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チョーキングの真実。

チョーキング。弦を持ち上げて音程を変えることですが、海外ではこの言葉では通じません。

 

英語ではベンディングもしくはベンドと言われます。

 

 

方法は単純に弦を弾いてから押さえた弦を音が途切れないように、

 

指先に力を入れたまま上方に押し上げるか下方に引き下げて音程をコントロールする技です。

 

エレキギターではもっともポピュラーな技でしょう。

 

 

使う指は主に薬指で、親指を6弦側に掛け(力点)、人差し指の付け根の骨でネック下側を支えます(支点)。

 

そして薬指をアーチ上にして指先で弦を押さえ(作用点)、

 

人差し指と中指も同じ弦を押さえて指のアーチを崩さずに上方へ押し上げます。

 

テコの原理ですね。学校での勉強も役に立つもんですね。これぐらいは覚えていました。

 

 

 

そしてチョーキングで大事なことは、

 

①音程を1音もしくは半音分しっかり上げること。(4分の1もあり)

 

②音が途切れないようにすること。

 

③音程を上げた後、中途半端に戻して変な音を出さないこと。

 

 

以上ですが、③が最も重要です。

 

 

チョーキングした後に次の弦を弾くときには、チョーキングで上げた音をそのまま終わらせ次に移ります。

 

チョーキングした指を離す際にノイズが出ますので、左手か右手でミュートしましょう。

 

他の弦に移る前にチョーキングを元に戻す場合は、しっかり元に戻してから次に移ります。

 

 

 

チョーキングはエレキギターの醍醐味であると同時に、アドリブ時の間にもなります。

 

チョーキングで音を伸ばし続けながら「次は何を弾こうかな」なんて考えています。

 

キメ顔でチョーキングをしているギタリストを見かけたら「考えて~」と声を掛けて上げましょう。

 

 

 

次に上手い!と言われるギタリストになる為に大切な事のもう一つは、チョーキングビブラートです。

 

 

文字通り、チョーキングの音程を保ったまま弦を一定の速度で揺らします。

 

まるで心の叫びのようにオーディエンスを感動させることでしょう。

 

 

その方法は、ビブラートの真実で伝えた方法を利用します。

 

ここでも演歌の大御所に登場してもらいましょう。それではどうぞ!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~にゃっ!

 

 

おお!

 

素晴らしいコブシ。

 

これぞジャパニーズ・ソウルミュージック。

 

 

演歌のビブラートは、語尾の音程を少しシャープさせています。

 

音程を下げると音痴に聞こえるからです。

 

上げすぎても駄目ですけども。

 

 

 

ギターの場合も同じで、チョーキングして音程を保ったらそこから少しだけ上げます。

 

戻すときはチョーキング時に保った音程に戻します。

 

この動作を指の力を抜かないまま一定の速度で音が減衰してなくなるまで続けます。

 

練習する際は同じフレットで続けないようにしてください。

 

ケチ臭い話ですが、そこだけフレットが削れて減ってしまいますので。

 

普段弾かないハイポジションで練習するのがよいでしょう。

 

 

 

お手本としては、古いですがフリーのポール・コゾフ。泣きのギターで有名だった天才ギタリストです。

 

そしてゲイリー・ムーアで異論は無いでしょう。

 

ゲイリーは左利きだったのでニュアンスをつける上手さには納得です。

 

「パリの散歩道」は金メダリスト羽生結弦選手の演技にも使われていた名曲です。

 

 

さあ、皆さんもギューイーンとカッコよくチョーキングを決めましょう。

 

その際は顔でのチョーキングも忘れずに。

 

 

多少顔を歪めるとチョーキングもきれいに決まりますよ!

 

 

グッドラック!